ANA派「ポイキャン!」管理人です。
皆様、飛行機を利用する際、上のクラスは利用したことがありますか?
飛行機には普通席以外に上のクラス用意されていることが多く、ANAには国内線だとプレミアアムクラス、国際線だとプレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスといった様なプレミアムな座席が設けられています。
今回ご紹介するプレミアムクラスは、SFC修行などのステータス修行にも大いに活躍するクラスとなっています。
今回は、ANA国内路線の最高級座席、「プレミアムクラス」のメリットについて、実際に利用した際のレビューを含めプレミアムクラスを最大限満喫する方法について、ご紹介を行っていきます。
プレミアムクラスとは?
ANAのプレミアムクラスとは、ANAの国内路線において導入されている特別な座席です。
ANA国内線は普通席とプレミアムクラスの2つしか設定が無いので、国内線最上級クラスということになりますね。
それでは、ANAのプレミアムクラスのメリットについてご紹介していきます。
ただシートピッチが普通席より広いだけでなく、様々なメリットがあります!
プレミアムクラスを最大限楽しむ方法
普通席より高い金額のプレミアムクラスは、快適な機内での時間だけが魅力ではありません。搭乗前から搭乗後まで、様々なメリットがあるので、順番にご紹介していきます。
これらをコンプリートして、最大限プレミアムクラスを楽しみましょう。
快適なシート
まず一番基本的な座席についてご紹介します。
プレミアムクラスは普通席と比べシートピッチに余裕があり、快適性・機能性の優れた座席が設けられています。
座席間隔(シートピッチ)
機材によってシート種類も異なりますが、シート幅が約50cm、座席間隔が約127cm設けれられているため脚を伸ばしても前の座席に当たらず、ゆとりがあります。
(B787-8の一部機材は、国際線「ANA BUSINESS CRADLE」の座席のためシートピッチは145cmになります)
こちらの画像はB777-200のシートです。(B777-200は2019年11月中旬よりモニター付きシートが採用されましたが、この写真は旧型のシートとなります)
普通席との比較は、この様になります。
シート幅 | シートピッチ | |
ANA国内線プレミアムクラス | 約50cm | 約127cm |
ANA国内線普通席 | 約45cm | 約79cm |
一般的なLCC | 42〜45cm | 約71cm |
身体が大きい人でもゆとりのある、広い座席が与えられていますね。
シートピッチだけでなくシート幅にもゆとりがあり、隣の人や前の人を気にせず脚を組んだりできます。
各種機能、設備(電動リクライニング、USB充電など)
機材によって異なりますが、普通席と比べてシートの機能が充実しています。
普通席と異なり、ほぼ全てのプレミアムクラスの座席にUSBポート、パソコン電源がついています。
普通席ではA321など一部の機材にしかUSBがついていないので、プレミアムクラスを利用すればほぼ確実に電源を確保できます。
また、電動リクライニング機能が備わったシートもあります。あいにく私は、こちらの写真の様な手動レバーのシートにしか乗ったことがありませんが、大型フットレスト・レッグレストにより快適な空の旅ができました。
設備としては、パナソニックのヘッドフォン(貸出)、プレミアムクラス限定スリッパ(持ち帰りOK)があります。
座席が前方にあるメリット
こちらも見落とせないメリットです。
プレミアムクラスの座席は飛行機の一番前方に位置しているので、到着時に最も早く飛行機から降りることができます。
引用:ANA シートマップ
1,2,3列目までがプレミアムクラスです。(例:B777-200)
後方座席となると前のお客さんが降りるまで待機しなければいけないので、シートベルト着用サインが消えてから5分以上待つこともあります。その点、プレミアムクラスは普通席より優先して降機できるので、後ろのスケジュールが詰まっている際にも活躍しますね。
プレミアムクラス、普通席の順で降機のアナウンスが入るので、確実に優先して降機できます。
機内食
こちらは最大の目玉ではないでしょうか。国内線において機内食が提供されます。
飛行機の出発時間帯によって提供されるメニューが異なり、下記の通りになります。
- 10:29までの出発便:朝食
- 10:30〜13:20の出発便:昼食
- 13:30〜16:50の出発便:軽食
- 17:00〜の出発便:夕食
さらに驚くべきことに、なんとメニューが10日で入れ替わります!
頻繁に出張などで利用される方でも、飽きることが無いような工夫がなされていますね。
オススメの時間帯、路線
どの時間帯でも料理は美味しいですが、ガッツリ食べたい方へのオススメは、やはりボリュームのある昼食、夕食の時間帯となります。量に拘らないのであれば、コーヒーとスイーツ好きの私からすると、軽食時間帯にANAオリジナルコーヒー ”匠の珈琲紀行”と、こだわりのお菓子を頂くのも良い選択だと思います。
また、路線もできれば長距離路線が良いですね。羽田-伊丹などの短距離路線だと、シートベルト着用サイン消灯から程なくして運ばれる食事を、到着までの短い時間で食べきる必要があります。反対に長距離路線であれば、ドリンクサービスやお菓子、さらには一風堂のカップ麺などもゆっくりと頂くことができます。
私は国内線最長路線、羽田-沖縄区間でしたが、それでも物足りないぐらいの贅沢時間でした。飛行機がゆっくり到着して欲しいと思うぐらいです。
朝食メニュー
それでは、私が搭乗した際の朝食時間帯のメニューを公開します。
この日はサンドウィッチがメインですね。ガッツリ食べたい人には足りないかもしれませんが、ヘルシーで上品なラインナップでした。
特に「サーモントラウトとマカロニサラダ ケッパー添え」のケッパーがサーモンの味を引き立てており、とても美味しかったです。
夕食メニュー
次に、私が搭乗した際の夕食時間帯のメニューを公開します。
私が搭乗した際は、THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)と呼ばれる有名料理店のコラボメニューに当たりました。
ANA国際線ファーストクラス、ビジネスクラスにも提供されており、一流のシェフがプロデュースする選りすぐりの食事を楽しむことができます。
こちらは「乃木坂 しん」という懐石料理店がプロデュースしたメニューです。
中でもお気に入りは「焼き鯖とトマトすき焼き アスパラガス エリンギ」やお味噌汁で、温かい状態で提供されるため、最も美味しい状態で頂くことができました。
料理の種類が多く、それぞれに料理人のこだわりがあるので、メニューを見ながら味わって食べることができました。お腹もいっぱいで大満足です。
沖縄路線だったので飲み物はオリオンビールを頂きました。美味しい料理とビール、最高です。
飲み物
プレミアムクラスはこだわりの飲み物も充実しています。
羽田=伊丹・札幌(新千歳)・福岡・沖縄(那覇)路線の便ではシャンパンの提供、羽田=伊丹・札幌(新千歳)・福岡・沖縄(那覇)路線以外の便ではスパークリングワインが提供されます。
他にも、白ワイン、赤ワイン、日本酒の数々や、期間限定のジュースも提供されるので、乗る度に違った飲み物も楽しむことができます。
私はビールが好きなので、沖縄路線らしくオリオンビールを頂きました。
機窓から日没を眺めながらビールと美味しい料理を頂くなんて、これほど幸せな時間はないでしょう。
ANAラウンジ利用
こちらも、プレミアムクラスに登場した際の魅力的なサービスです。
ANAプレミアムクラスに搭乗する人は、会員ステータスに関わらずANAラウンジを利用できます。通常は限られた人しか利用できないANAラウンジですが、プレミアムクラス利用者は出発前のひとときを、ゆったりとANAラウンジで過ごすことができます。
ANAラウンジ利用基準
- ANAプレミアムメンバー(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ(マイル、ポイントが必要)、SFC会員)
- ANA Million Miler Program「Lounge Access Card」所有者
- 国内線「プレミアムクラス」利用者
- ANAカード プレミアム所有者
- スターアライアンス・ゴールドメンバー
- 「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券の所有者
この様に、限られた人しか利用できないANAラウンジでゆったりと搭乗を待つことができます。
ANAラウンジ内部はこの様に、上質で快適な空間が広がっています。保安検査を通過した後にラウンジが存在しているので、搭乗の寸前まで滞在できますね。
また、ラウンジ内にはビールや日本酒もあるので、出発前から良い気分で旅行を始めることができます。私は例によって沖縄らしく「オリオンビール」を頂きました。
ラウンジ、機内の両方でお酒が飲めるとなると、ついつい飲み過ぎてしまうかもしれません。くれぐれもお酒はほどほどにしましょう!
プレミアムチェックイン、専用保安検査場
プレミアムクラス利用者はチェックインの際、「ANA PREMIUM CHECK-IN」、「専用保安検査場」を利用することができます。
ANA PREMIUM CHECK-IN
ANA PREMIUM CHECK-INとは、ANAのカウンターに存在する上級会員しか利用できない専用カウンターのことを指します。
プレミアムクラス利用者であれば、この専用カウンターが利用可能となります。
ANA SKiPサービスを利用する場合にカウンターは必要ありませんが、預け荷物がある時などに活躍しますね。
専用保安検査場
保安検査場が混雑している時でもスイスイ通過できるので、本当に便利です。
優先搭乗
プレミアムクラス利用者は、搭乗時に優先搭乗ができます。
ANA国内線の搭乗順位は下記の通りで、優先搭乗の対象者は、専用のレーンで待機することができます。
- 事前改札サービス(係員のサポートが必要なお客様)
- 「ダイヤモンド・サービス」メンバー
- 「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員、プレミアムクラス利用者、スターアライアンスゴールドメンバー
- 全てのお客様
プレミアムクラス利用者は、ダイヤモンド会員を除く上級会員と同じタイミングで搭乗できるため、先に座席に着いてゆったりと離陸を待つことができます。
座席上の手荷物棚を、あまり埋まっていない内に利用できるというメリットもあります。
CAさんの挨拶、コート預かり、新聞の提供
こちらはプレミアムクラス利用者限定のサービスとなります。
優先搭乗で一足先にプレミアムクラスの座席でゆったりしているタイミングで、CAさんから個別に挨拶があります。
本日対応いたします、〇〇と申します。本日はご搭乗頂きありがとうございます。
プレミアムクラス利用者の一人ひとりに丁寧な挨拶をして下さるので、特別な体験をしていると実感させられます。
また、CAさんにお願いすればコート類の預かりや新聞のサービスも受けられるので、搭乗した瞬間からステキなフライトができますね。
挨拶は少し緊張しますが、ジェントルマンに振る舞いましょう。
手荷物受け取りの優先
プレミアムクラス利用者は到着後、預け荷物を優先的に受け取ることができます。
この様に、預け荷物のタグに〈PRIORITY〉のマークが印字されます。
優先タグがついている荷物から順に出てくるので、降機後のターンテーブルで真っ先に自分の荷物を受け取ることができます。
後ろに予定などが入っている場合や繁忙期など、他の荷物より優先して受け取ることができる点は大きなメリットです。
その他(マイル、プレミアムポイント等)
その他にも、マイルやプレミアムポイントでのメリットがあります。
プレミアムクラスはマイル積算率が大きく分けて2種類あり、「通常運賃」と「ANA VALUE PREMIUM 3、28」となります。可能であれば、事前の予約で安くなる「ANA VALUE PREMIUM 3、28」を狙いましょう。
今回は実際に、プレミアムクラス「VALUE PREMIUM3,28」と普通席「VALUE1,3」でマイル、プレミアムポイントをそれぞれ比較してみました。
普通席(VALUE1,3) | プレミアムクラス(ANA VALUE PREMIUM) | |
羽田ー沖縄(那覇) | 738マイル、1,876pp | 1,230マイル、2,860pp |
羽田ー札幌(千歳) | 382マイル、1,165pp | 637マイル、1,675pp |
羽田ー大阪(伊丹) | 210マイル、820pp | 350マイル、1,100pp |
この様に、フライトマイルが基本区間マイレージに対して125%貯まります。
SFC修行などのステータス修行にも重要なプレミアムポイントも同様に125%で計算され、さらに搭乗ポイントも400ポイント加算されるので、短期間で快適な修行が可能となります。
pp単価は運賃によりますが、普通席(VALUE1,3)の最安値よりは少し割高になります。ただ、楽をして(上質な体験をして)ステータス修行ができるのであれば、大きなメリットでしょう。
修行の途中にプレミアムクラスを挟んでみて、自分へのご褒美とするのも良いでしょう。
さいごに
今回は、ANA国内線プレミアムクラスのメリットについて、細かくご紹介していきました。
プレミアムクラスの良いところは、なんと言っても国内線で機内食を頂けるところでしょう。それも陶器のお皿で料理が提供されたりと、高級なメニューが揃っています。私も有名料理店とコラボしたこだわりのメニューを食べることができて、満足感は非常に高いものでした。
他にも、搭乗前から搭乗後まで上級会員と同じ特典やサービスを享受できるメリットもあります。ANAラウンジは快適で上質な空間ですし、優先搭乗などのサービスも素晴らしいです。さらにマイルやプレミアムポイントも普通席より効率良く貯まる。
そんなANAプレミアムクラスを、ぜひ体験してみてください。移動だけが目的でない、飛行機の新しい体験を得ることができますよ。
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